2021年12月3日(東京)
早いもので今年も最後のカードゲーム研修となりました。
昨年に引き続きコロナ渦にありながら、カードゲーム研修は対面にこだわり、開催してきました。それは、出来る限り現実社会に近い、リアルな体験をしていただくことで、より多くの実践的な気づきを得ていただきたいことが理由です。
お陰様で、第1回からの述べ参加者数が180名を超えるまでになりました。皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。
【午前の部・カードゲーム】
最近、口コミや過去の参加者からのご紹介もあり、遠くは札幌、そして新潟、山梨の方々からもご参加いただきました。
今回の想定都市は、第2回SDGs先進都市ランキングで全国第3位に選ばれた東京都葛飾区でした。ゲーム開始直後はいつもと様子が異なり、プロジェクト実施には慎重で、市民プレイヤーと行政プレイヤーが集まって話し合う姿がちらほら。その後、各ターンを通して徐々にパラメーターが上がり、最終的には持続可能性のある環境・社会・経済のバランスの取れた“まち”となりました。しかし、8チーム中3チームが自己の目標を達成できない結果となり、ぜひまたチャレンジしたいという声があがっていました。
ゲーム後は、SDGsに取り組むことがなぜチームビルディングに繋がるのか、独自の振り返りとディスカッションを通じて、単なるカードゲームで終わることなく、ご自身の会社や組織に活用できる“気づき”と“経験値”を得ていただけたかと思っています。
【午後の部・実践研修】
午後の実践研修では、中村氏による「SDGsトレードオン経営」の実践講座を行いました。SDGsを企業が取り入れる際、そこには4つのSDGs経営哲学というものが存在しています。
・陰徳善事ではなく陽徳善事での経営活動
・収益向上=SDGsへの具体的な貢献
・他社と比較する絶対評価ではなく、過去、現在の自社より相対評価でよくする経営
・収益向上を目的にSDGsに取り組んではならない、SDGsへの貢献した結果、収益が伸びるだけ
という部分を、単なる座学として学ぶのではなく、実際に実現している中小企業の成功例を紐解き、経営方法などをお伝えし、自社であればどんな取り組みが可能になるのか?をいくつかのワークショップとグループディスカッションを通じて学んでいただきました。
SDGsトレードオン経営とは、「トレードオフが起こらない企業経営法」であり、日本全国の全ての企業がそうなっていくことで、「中小企業が中心となって、SDGsという言葉が不要となるような持続可能性の高い社会実現」を目指すものです。
参加者には、具体的な方法論から取組み方まで、成功企業で実際に使用しているツールを使って、自社のSDGsトレードオンストーリーを作成してもらいました。
来たる2022年も、奇数月は福岡、偶数月は東京で毎月開催していく予定です。
“SDGsが必要な社会を作ったのは企業ですが、SDGsという言葉が不要となる持続可能社会を作っていくのも企業です!”が私たちからのメッセージです!
来年も皆様と共に、更に良い社会作りのための活動を行っていきたいと思います。
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